元本保証で資産運用を行うのは果たして得なのか?

ヘッジファンド 元本保証

資産運用を始めるためには、1000万円程度の資金が必要だと言われています。

逆に、1000万円資金があるのであれば資産運用をしたほうが得であるとも言われています。

しかし、資産運用と聞いてまっさきに思いつくのはやはり投資ではないでしょうか。

投資にはリスクも伴うため、できればリスクのない元本保証での資産運用を考えているという人も多いはずです。

この記事では、元本保証による資産運用の有用性について解説していきます。

元本保証とはなにか?

元本保証とは、元本であるお金を減らすリスクを取らずに利ざやを獲得する投資方法です。正確には、そのリスクも全くのゼロではないのですが、ほぼ安全だと代表的ものが多いです。代表的なものを、3つ挙げてみましょう。

定期預金

元本保証で最も有名なものは預金だと思います。

知らない人も多いですが、預金も立派な資産運用の1つです。

多くの方は普通預金でお金を預けていると思いますが、銀行にはもう一つ「定期預金」というものがあります。

これは、期日を設けてそれまでお金を引き出すことができない代わりに、普通預金よりも高金利で資産を運用することができます。

お金をいつでも引き出せることを専門用語で流動性と言いますが、この流動性を犠牲にしてより利回りを求める運用方法がこの定期預金です。

三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などいったメガバンクの金利は0.010%程度です。

仮に1000万円を定期預金で運用すると、1年間で1000万円× 0.010% = 1000円の利息を受け取ることができます。

つまり、定期預金で資産運用を行えば1000万円貯金した場合、1年で1000円お金が増えるということになります。

国債

元本保証の代表的なものの1つに、「債権」が挙げられます。

債権の中でも「国債」とは国が発行している金融商品のことで、特に日本国債は信用度も高く非常に人気があります。

国際には以下の3つの商品があります。

  • 変動金利型10年満期
  • 固定金利型5年満期
  • 固定金利型3年満期

です。それぞれの金利は基準金利に対して設定されており、以下のようになっています。

  • 変動金利型10年満期→基準金利× 0.66%
  • 固定金利型5年満期→基準金利− 0.05%
  • 固定金利型3年満期→基準金利− 0.03%

国債の金利は国によって異なるためばらつきはありますが、日本国債で運用すると仮定した場合、実質金利は0.05%程度と考えて良いでしょう。

では1000万円を0.05%の国債で1年間運用すると1000万円× 0.05% = 5000円となります。

つまり、1年で5000円資産を増やすことができます。

社債

国際とは異なり、会社が運用する債権のことを社債といいます。

上に挙げたように銀行や国は破綻する可能性がほとんどゼロに近いですが、会社は倒産するリスクがゼロとは言い切れないため、リスクの分だけ金利が高くなっています。

ソフトバンクが高利率の社債を発行したことで大きな話題となりましたが、その金利は2.03%です。

仮に1000万円分、ソフトバンクの社債を購入したとすると、1000万円× 2.03% = 20万3000円が1年あたりの金利収入となります。

ソフトバンクほどの大企業であれば倒産リスクも少なく、定期預金や国債を利用するよりも大きな運用結果を得られることができると思います。

ソフトバンク以外にも多くの企業が社債を発行しているので、調べてみる価値はあるはずです。

どうせリスクを取るなら投資を行うべき

さて、ここまで元本保証の資産運用について述べてきましたが元本保証には以下のような特徴があることがわかります。

  1. 定期預金や国債は破綻の可能性が限りなくゼロに近く必ず元本を保証してくれはするが、金利はかなり小さい
  2. 社債は定期預金や国債に比べると金利は高く2%前後の利回りが期待できるが、どれほど大企業であっても倒産のリスクがつきまとう

いくら元本保証とはいえ、本当に効果的な資産運用を行うためには社債などのリスクを取らなければなりません。

リスクを取ったとしても利回りは2%前後。どうせ同じくらいのリスクを取るのであれば、ヘッジファンドなどのファンドを利用して資産運用を行った方が高利回りも期待できますし、オススメです。

ヘッジファンドのすすめ

ヘッジファンド 投資

ヘッジファンドとは、優秀なファンドマネージャーが自分の代わりに投資を行ってくれるというシステムです。

ヘッジファンドにつきまとうリスクはもちろん投資を行っている以上あります。しかし、基本的には絶対収益と言う収益モデルをとっており、どんな市場状況であっても必ず利益を生み出すことを最優先に投資を行っています。

一時的に損失を出すこともありますが、ヘッジファンドの収益モデルは成功報酬型をとっているのでお金はかかりません。

気長にヘッジファンドが成果を出してくれるのを待つだけです。

平均的な利回りは8%前後とも言われ、最低投資金額は大きくなりますが5億円以上の高額な融資を求めるヘッジファンドでは利回りが60%を記録した事もあるそうです。

ヘッジファンドによる資金損失のリスクは非常に少なく、大企業が倒産するリスクとほとんど変わらないといえます。

となれば、より利回りの高いヘッジファンドを行った方が賢い資産運用方法だということがわかると思います。